烏原貯水池をめぐるアートミーティング

烏原貯水池をめぐるアートミーティング

アートでこのまちと自然を楽しむアートミーティング。

アーティストの髙濱浩子さんと周辺を探検しながら、自然の声に耳を傾けることで、普段のまちの見方がちょっとだけ変わる、そんな体験をつくっていくワークショップだ。今年は5月から9月まで、全7回の開催。

7月16日に開催された第4回は「野を学ぶ・祀る」をテーマに、かつて集落があった鳥原貯水池を目指してまちを歩いた。近代化とともに、水源確保のため沈められてしまった烏原村では、お香作りが盛んに行われていたそう。かつての暮らしを想ってつくったお香を持ち、鳥原貯水池で今とこれまでを感じてきた。

帰ってきた参加者からは、汗だくになりながらも「歩きながら、昔ここで紡がれていた時間や歴史を想像することができた。知らなかったら通り過ぎていただけの景色が、今日から特別に変わった」という声や、「本当に独特な空気感で、森に包まれているような時間だった。近所に住んでいるにもかかわらず、このエリアの自然の豊かさもまちの歴史も、まだまだ知らないことが沢山あることに気付かされた」といった感想が聞こえてきた。

みなさんの大満足の表情を見ながら、既知だったはずのものが、無知に変わっていく…そんな「知っている」ということをを手放す行為が、人の心を豊かにするのかもしれないと思った。

写真・文:Nose Nana

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