最後に“生の”火に触れたのはいつ頃でしょうか?
おじいちゃんの家に遊びに行ったコロナ前や、夏に出かけた山の中のキャンプ場かもしれません。
都市の中で、五右衛門風呂は見なくなり、焚火や花火禁止の場所が年々増え、
人と火の関係性は、希薄になったと感じます。
それはもちろん安全性という点では向上しており、喜ぶべきことなのかもしれません。
しかし、離れることは、忘れることにも近く、火の持つ温かさや便利さ、危険性も含めて付き合っていくことが今だからこそ必要なのではないかと思います。
ちょうど前回のこのイベントで、近隣にお住まいの方から、「焚火なんて阪神淡路震災以来で、懐かしいわ」というお声をいただきました。
有事の際に私たちを救ってくれるのも、火なのかもしれません。
そんな思いから、人と火の関係性をもう一度考え直すことを考え、「火と人の日」は始まりました。
薪や藁で加熱する料理や熱燗、イノシシ汁に土鍋焙煎コーヒー。
食事だけでなく、焚火に当たったり、手持花火を楽しんだり、テントサウナに入ったり。
火を間近で感じることは、単純に楽しく、暖かい時間でした。
また来年、皆様と一緒に火を囲める火を楽しみにしています。